株式会社 協同病理
I
最終更新日:2016.11.10

Anti- 抗体名 略称 別名 HOST CLONE名 適用
Mouse * Inducible NO synthase iNOS →NOS2 Rabbit Poly P*
Human Inhibin,α-subunit aInh →α-Inhibin Mouse R1 P*
Human Insulin Ins   Mouse 2D11-H5 P
Hu/Rat Insulin-like growth factor-1 IGF1 Somatomedin C,Sm-C Rabbit Poly P
Human Insulin-like growth factor-2 IGF2 Somatomedin A,Sm-A Mouse S1F2 P*
Human Interferonγ IFNγ   Rabbit Poly P*
Hu/Pig/Dog Involucrin INV   Mouse SY5 P*
■ InterCellular Adhesion Molecle ■
Human ICAM-1 CD54 →CD54 Mouse 6.5B5 F/P*
Human ICAM-1 CD54 →CD54 Mouse 23G12 P*
Rat ICAM-1 CD54 →CD54 Mouse 1A29 P*
Human ICAM-3 CD50 →CD50 Mouse KS128 F/P*
■ Immunoglobulins ■
Human Immunoglobulin A Ig A α heavy chain Rabbit Poly P
Human Immunoglobulin D Ig D δ heavy chain Rabbit Poly P
Human Immunoglobulin E Ig E ε heavy chain Rabbit Poly P
Human Immunoglobulin G Ig G γ heavy chain Rabbit Poly P
Human Immunoglobulin G, subset4 Ig G4 γ heavy chain 4 Mouse HP6025 P
Human Immunoglobulin M Ig M μ heavy chain Rabbit Poly P
Human κ light chain κ   Rabbit Poly P
Human λ light chain λ   Rabbit Poly P
Rabbit Immunoglobulin
  Swine Poly P
Mouse Immunoglobulin
  Rabbit Poly P
Goat Immunoglobulin
  Rabbit Poly P
■ Integrin ■
Human Integrin β1 chain CD29 →VLA-β Mouse 7F10 P*
Human Integrin α6/β1 αchain CD49f →VLA-6,Laminin receptor,gp Ic/IIa Mouse 4F10 F
Human Integrin β3 CD61 →Platelet gp IIIa,VLAβ3 Mouse 2f2 P*
Rat Integrin β3 CD61 →Platelet gp IIIa,VLAβ3 Mouse F11 P*
■ Interleukin/IL-Receptor ■
Human Interleukin-1α IL-1α Hemopoietin-1 Mouse Alfa29 P*
Human Interleukin-1β IL-1β Catabolin Rabbit Poly P*
Human Interleukin-2 IL-2 TCGF Rabbit EPR2780 P*
Human Interleukin-6 IL-6 BSF-2 Rabbit poly P


■ Immunoglobulins ■
Heavy chain;α-chain,γ-chain,δ-chain,ε-chain,μ-chain (IgA,IgG,IgD,IgE,IgM)
Light chain;κ-chain,λ-chain
Immunoglobulin(Ig:免疫グロブリン)はすべての脊椎動物の体液中に存在する抗体機能をもつ蛋白。ヒトでは抗原刺激を受けたB細胞の分化過程(特に形質細胞)で産生され、血漿蛋白のγグロブリン分画のほとんどを占めるが、分泌物に含まれるものやB細胞の細胞表面に結合し抗原レセプターとして機能するものもある。 Igは、分子量5〜7万のHeavy chain(H鎖:重鎖)と分子量約23000のLight chain(L鎖:軽鎖)の各々相同な2本ずつ、計4本のポリペプチド鎖がジスルフィド結合したY字型の基本構造をしており、一部はその二量体、五量体を形成する。 H鎖は、C末端側のconstant region(定常領域、Gene:14q32.33)と呼ばれる部分のアミノ酸配列の共通性によってα鎖、γ鎖、δ鎖、ε鎖、μ鎖に分類されており、それに対応してIgもIgA,IgG,IgD,IgE,IgMの5つのクラスに分類され、さらにIgA,IgG,IgMは幾つかのサブクラスに分類されている。L鎖も同様にκ鎖(Gene:2p12)とλ鎖(Gene:22q11.2)の2種類に分類されており、これらの組合せによってIgAκ型、IgAλ型などのように大きく10種類に分けられる。一方、H鎖,L鎖ともにN末端側のvariable region(可変領域)と呼ばれる部分では同一クラスでも分子間で多様なアミノ酸配列をとり、これが抗体としての抗原特異性を示している。 また、Igは蛋白分解酵素のパパインによって抗原結合部を含むFabと、H鎖のC領域のほとんどを含むFcとに切断されるが、同じ蛋白分解酵素であるペプシンでは切断部位が異なり、Fab'と呼ばれている。 Fab,Fab'ともに抗原結合能を、Fcは一部のIgで補体活性能を有する。
IgA
IgA 腎糸球体 (FFPE) X400
Trypsin処理 間接法

IgM
IgM 腎糸球体 (Frozen) X200
直接法 FITC標識

IgE
IgE X400 X4
Must cellと好酸球における反応局在の差

κ鎖
κ chain Myeloma X400
IgAは糖質を8%ほど含む分子量約17万、沈降定数7Sの糖蛋白。哺乳類および鳥類が持ち、ヒト血清Igの10-20%程度を占める。H鎖を構成するα鎖に2種類があり、IgA1とIgA2のサブクラスに分かれるとともに、血清に含まれる血清型と、唾液、涙、初乳、気道や消化管、生殖器からの分泌物に含まれ粘膜の局所免疫に関与する分泌型とがある。分泌型IgAはsecretory component(SC)と呼ばれるポリペプチド(Poly-Ig receptorの細胞外部分,Gene:1q32.1)を挟んだニ量体構造をとり蛋白分解酵素に対して抵抗性をもつ。血清型はSCを含まない単量体として存在する。

IgGは分子量約15万、沈降定数7Sの蛋白。両生類以降に見られる主要なIgで、ヒトの血清Ig中では最も多く70-80%ほどを占めるほか血管外の組織にも含まれる。胎盤を通過する唯一のIgであり、C1qに結合して補体系を活性化する。γ鎖(H鎖)2本とL鎖2本からなる単量体で、γ鎖の種類によって生物学的機能が異なるIgG1〜G4の4つのサブクラスに分かれる。 → IgG4

IgMは分子量約90万、沈降定数19Sと最も大きなIgで、マクログロブリンとも呼ばれる。魚類,両生類,爬虫類など全ての脊椎動物にみられ、進化の過程で最初に出現したIgと考えられている。ヒト血清Igの10%程度を占め、ABO式血液型などの自然抗体の多くはこのクラスに属するが、B細胞の分化過程でsIgとして細胞表面にも発現する。抗原刺激によって最初に産生されるIgで、補体活性、赤血球凝集能、オプソニン活性が強いが、後にクラススイッチ (class switch)によって他のクラスのIgと交代する。血清中では主にJ鎖(Gene:4q21)によって結ばれた五量体構造をとり、H鎖を構成するμ鎖の種類によってIgM1とIgM2のサブクラスがある。

IgDは分子量約17万、沈降定数7Sの蛋白で、δ鎖(H鎖)2本とL鎖2本からなる単量体。B細胞の分化過程でsIgとして細胞表面に発現するほか、血清中にもごく微量に含まれる。マウスでは免疫記憶などに関係しているらしいが、ヒトでの生理的意義は明らかではない。(Ig受容体として抗体産生細胞の誘導に関わるとも考えられている。また、インスリンやジフテリア毒素などに対する抗体活性も知られている。)

IgEは分子量約19万、沈降定数7.9SとIgMに次いで大きな分子で、ε鎖(H鎖)2本とL鎖2本からなる単量体。血清中にごく微量のみ含まれ、寄生虫感染などで増加する。アレルゲン刺激により肥満細胞や好塩基球の表面に存在するIgE(Fc)受容体と結合し化学伝達物質を放出させ、即時型(I型)アレルギーを惹起するレアギン活性を有し、アナフィラキシー誘発性抗体として知られる。また、第二経路(alternative pathway)を介して補体を活性化する。
 いずれもFFPE切片でも可能。形質細胞種におけるmonoclonalityの確認と型別のほか、自己抗体や免疫複合体沈着の確認、糸球体への沈着の確認などが免疫組織化学的検索の主な対象となるが、後二者は、一般的には新鮮凍結切片を用いた直接螢光抗体法(時に間接螢光抗体法が用いられることもある)で行われることが多い。これは、LsAB法など鋭敏な酵素抗体法では、ホルマリン固定過程で組織中に漏出した微量の血漿蛋白も検出してしまいBackgroundのノイズ(共染)が強くなるためで、蛍光抗体法(標識螢光色素として一般にはFITCが使用される)の方が見やすい。(厳密には全く背景が光らないわけではないが、その点は写真の撮り方でかなり変わる)なお、FFPE切片を用いて酵素抗体法で行う場合は、蛋白分解酵素(比較的消化力の緩いTrypsinが良い)で切片を前処理しておくとBackgroundの過染は改善される。
HE
HE 皮膚 (Frozen) X200
IgG(IF)
IgG 皮膚 (Frozen) FITC X200
C3(IF)
C3 皮膚 (Frozen) FITC X200
天疱瘡、類天疱瘡の自己抗体
天疱瘡、類天疱瘡では表皮の細胞間あるいは基底膜との接着に関係する蛋白に対する自己抗体が形成されるため、細胞が解離した裂隙から水疱ができる。血清中の自己抗体は免疫ブロット法やELISA法で検出されるが、皮膚生検組織では直接蛍光抗体法によって主にIgG(時にIgA)の沈着が直接検出されるほか、C3などの活性化された補体が検出されることもある。また、正常な皮膚組織に対し患者血清を反応させた後に間接蛍光抗体法によって検出する方法もある。
天疱瘡(Pemphigus)では、デスモゾームの構成蛋白であるデスモグレイン(Dsg)に対する自己抗体(表皮細胞間抗体と呼ばれ、ほとんどがIgG)が形成され、その結果表皮細胞間に裂隙が生じて水疱を形成する。表皮の細胞間結合が解離するため、この水疱は薄く破れやすい特徴があり弛緩性水疱といわれる。DsgにはDsg1〜Dsg3の3種類のタイプがあり、このうちDsg1とDsg3は重層扁平上皮細胞間にのみ発現している。 尋常性天疱瘡(Pemphigus vulgaris)はDsg3を認識し、皮膚生検では表皮層の下部、基底細胞層直上部で裂隙が見られるとともに、この部に一致して細胞を縁取るようにIgの沈着がみられる。一方、落葉状天疱瘡(Pemphigus foliaceus)はDsg1に対する抗体で、表皮層の中間部、棘細胞層の細胞間に裂隙が見られるとともに、この部分の広い範囲で細胞を縁取るようにIgの沈着をみる。 類天疱瘡(Bullous pemphigoid)では、基底膜と細胞との接着に関わるヘミデスモゾームの類天疱瘡抗原(bullous pemphigoid antigen;BPあるいはBPA)に対する自己抗体(表皮基底膜抗体と呼ばれ、主にIgG)が形成される。 BPには、ラミニンと結合する180kDの膜貫通蛋白(BP180、BPAII)と、ケラチンとBP180を結ぶ230kDのデスモブラキンと相同性が高い蛋白(BP230、BPAI)とがあり、主にBP180に反応するものが多い。いずれも蛍光抗体法では基底膜に沿って線状にIgの沈着がみられ、そこから表皮層がはがれて水疱ができるため、この水疱は比較的大きく、壁の厚い破れにくいところから緊満性水疱といわれる。
Immunoglobulin G subclass 4 (IgG4)  
IgG4
IgG4 膵 X400
IgGにはIgG1〜IgG4の4つのサブクラスがあり、このうちIgG4は量的に最も少ない。 IgG4はアレルギー疾患、寄生虫症や天疱瘡などで血清中に増加することが知られているほか、自己免疫性膵炎(autoimmune pancreatitis: AIP)とそれに伴う硬化性胆管炎、間質性肺炎、硬化性唾液腺炎(いわゆるKuttner tumor)、涙腺炎(Mikulicz病)などでも高IgG4血症とともに、免疫組織化学的にIgG4陽性の形質細胞浸潤が組織中に高度にみられることがわかり、IgG4関連疾患(IgG4 related disease)として注目されている。 また、複数の臓器に渡るこれらの疾患は合併または異時性に発生することがあり、Auto-immune multi-organ lymphoproliferative syndrome(AMOLPS)という疾患概念も提唱されている。
 従来使用していた抗体が製造中止となった為、抗体を変更しました。clone:HP6025はInternational Union of Immunological Societies (IUIS)とWHOの共同研究(Jefferis R.et al.:Immunol Lett.10(3-4):223-252,1985)でも評価されているクローンで、pFcをエピトープとしています。


Inducible nitric oxide synthase (iNOS, i-NOS, NOS2)
   (別名:NOS type II,HEP-NOS,Hepatocyte NOS,macrophage NOS)
iNOS
iNOS 腸
左:癌部 右:非癌部 X400
NOSはL-アルギニン酸と酸素からL-シトルリンと一酸化窒素(NO)を合成する酵素(EC1.14.13.39)で、iNOS(NOS2)のほか、脳神経系に分布するnNOS(NOS1)や血管内皮のeNOS(NOS3)などが知られているが、これらのNOS(cNOSとも言われる)が「構成型」(constitutive)として恒常的に発現しているのに対し、iNOSは「誘導型」(inducible)と呼ばれるようにリポ多糖類(LPS)やIL-1,TNF-αなどの炎症性サイトカインによって一過性に発現が誘導される。(この発現調節にはNFκBが関与しているらしい)N末端側にreductase、C末端側にOxygenase領域を持ち(従ってSynthaseと言うものの実は酸化還元酵素)、中間にCalmodulinが結合する130kD,1153aaの蛋白で、遺伝子は17q11.2-q12;NOS2A。この抗体の免疫源はマウスのマクロファージ(Mφ)に由来するがラット、ヒトと交差し、ホルマリン固定でも可能。肝細胞、Mφ、消化管粘膜(上皮表面)、平滑筋(弱陽性)のほか、癌細胞にも発現がみられることがある。
MACPWKFLFK TKFHQYAMNG EKDINNNVEK APCATSSPVT QDDLQYHNLS KQQNESPQPL VETGKKSPES LVKLDATPLS 
SPRHVRIKNW GSGMTFQDTL HHKAKGILTC RSKSCLGSIM TPKSLTRGPR DKPTPPDELL PQAIEFVNQY YGSFKEAKIE 
EHLARVEAVT KEIETTGTYQ LTGDELIFAT KQAWRNAPRC IGRIQWSNLQ VFDARSCSTA REMFEHICRH VRYSTNNGNI 
RSAITVFPQR SDGKHDFRVW NAQLIRYAGY QMPDGSIRGD PANVEFTQLC IDLGWKPKYG RFDVVPLVLQ ANGRDPELFE 
IPPDLVLEVA MEHPKYEWFR ELELKWYALP AVANMLLEVG GLEFPGCPFN GWYMGTEIGV RDFCDVQRYN ILEEVGRRMG 
LETHKLASLW KDQAVVEINI AVLHSFQKQN VTIMDHHSAA ESFMKYMQNE YRSRGGCPAD WIWLVPPMSG SITPVFHQEM 
LNYVLSPFYY YQVEAWKTHV WQDEKRRPKR REIPLKVLVK AVLFACMLMR KTMASRVRVT ILFATETGKS EALAWDLGAL 
FSCAFNPKVV CMDKYRLSCL EEERLLLVVT STFGNGDCPG NGEKLKKSLF MLKELNNKFR YAVFGLGSSM YPRFCAFAHD 
IDQKLSHLGA SQLTPMGEGD ELSGQEDAFR SWAVQTFKAA CETFDVRGKQ HIQIPKLYTS NVTWDPHHYR LVQDSQPLDL 
SKALSSMHAK NVFTMRLKSR QNLQSPTSSR ATILVELSCE DGQGLNYLPG EHLGVCPGNQ PALVQGILER VVDGPTPHQT 
VRLEALDESG SYWVSDKRLP PCSLSQALTY FLDITTPPTQ LLLQKLAQVA TEEPERQRLE ALCQPSEYSK WKFTNSPTFL 
EVLEEFPSLR VSAGFLLSQL PILKPRFYSI SSSRDHTPTE IHLTVAVVTY HTRDGQGPLH HGVCSTWLNS LKPQDPVPCF 
VRNASGFHLP EDPSHPCILI GPGTGIAPFR SFWQQRLHDS QHKGVRGGRM TLVFGCRRPD EDHIYQEEML EMAQKGVLHA 
VHTAYSRLPG KPKVYVQDIL RQQLASEVLR VLHKEPGHLY VCGDVRMARD VAHTLKQLVA AKLKLNEEQV EDYFFQLKSQ 
KRYHEDIFGA VFPYEAKKDR VAVQPSSLEM SAL 
 
    Can:84% Bos:84% Mus:78% Rat:78% Gul:68%  

Inhibin,α subunit (Inhibin-α,αInhibin)
Inhibin
Inhibinα 卵巣腫瘍 X400
granulosa tumor
Inhibinα 卵巣腫瘍 X400
インヒビンはTGF-βファミリーに属する32kDの糖蛋白で、α(アミノ酸134個,Gene:2q33-q36)とβのサブユニットより成るヘテロ二量体であるが、 βサブユニットにアミノ酸数の異なる2種類(A:115個,B:116個)があるため Inhibinには InhibinA(α,βA )と InhibinB(α,βB )の2種類が存在する。女性では卵巣の顆粒膜細胞や黄体細胞、男性では精巣のセルトリ細胞から産生され血中や卵胞液中に存在し、下垂体からのFSH分泌の抑制、ライディッヒ細胞からの testosterone産生促進などのホルモン作用を示すほか卵胞の発育、精祖細胞の分化の調節にも関係しているらしい。(女性では血中に黄体期にはInhibin Aが多く卵胞期にはBが多いと言われる。一方男性ではほとんどBという。) 腫瘍では顆粒膜細胞腫、セルトリ細胞腫など性腺間質腫瘍の確認に有用であるが、稀に他の腫瘍でも陽性のこともあるといわれる。(武島幸男他:「セルトリ・間質細胞腫瘍の特徴と鑑別診断」,病理と臨床,Vol.18,No.5,2000) ホルマリン固定組織は要熱処理だが、固定状況によっては綺麗な局在を得るのが難しいこともある。(なお、同じTGFβファミリーに属するActivinは実はInhibinのβサブユニットがホモダイマーとなったもので、これは逆にFSHの分泌を促進させる。)
MVLHLLLFLL LTPQGGHSCQ GLELARELVL AKVRALFLDA LGPPAVTREG GDPGVRRLPR RHALGGFTHR GSEPEEEEDV 
SQAILFPATD ASCEDKSAAR GLAQEAEEGL FRYMFRPSQH TRSRQVTSAQ LWFHTGLDRQ GTAASNSSEP LLGLLALSPG 
GPVAVPMSLG HAPPHWAVLH LATSALSLLT HPVLVLLLRC PLCTCSARPE ATPFLVAHTR TRPPSGGERA RRSTPLMSWP 
WSPSALRLLQ RPPEEPAAHA NCHRVALNIS FQELGWERWI VYPPSFIFHY CHGGCGLHIP PNLSLPVPGA PPTPAQPYSL 
LPGAQPCCAA LPGTMRPLHV RTTSDGGYSF KYETVPNLLT QHCACI (233-366) 

Insulin
Insulin
Insulin(茶) + Glucagon(青) X400
インシュリンは膵ラ島のβ細胞から分泌される分子量5800のペプチドホルモンで、遺伝子は11p15.5。プロインシュリンとして合成されたものからCペプチドが分離したアミノ酸21個のA鎖,同30個のB鎖から成る。主に肝、筋肉、脂肪組織などを標的器官としグリコーゲン、蛋白、脂肪酸の合成促進、蛋白分解抑制などの作用を示す。ブアン固定のほかホルマリン固定組織でも検出可能だが、固定時間が長いと陽性細胞の周辺の細胞にも弱い発色が見られることがある。また、他の膵ペプチドホルモン同様にラットなど他種動物との種間交差性は高い。
VPTQRLCGSH LVDALYFVCG ERGFFYSPKP IRELEPLLGI VEQCCHNTCS LANLEGYCN (alpha:39-59)	 

Insulin-like growth factor-1 (IGF-I,IGF1)   (別名:Somatomedin C)
Insulin-like growth factor-2 (IGF-II,IGF2)   (別名:Somatomedin A)
IGF1
IGF1 乳腺FA X400
IGF2
IGF2 甲状腺癌 X400
プロインシュリンとアミノ酸配列が類似するインシュリン様成長因子(IGF)は Insulin/IGF/Relaxinファミリーに属する分泌型蛋白で、Somatomedinとも呼ばれる。成長ホルモン(GH)依存性で骨成長促進作用が強くGH分泌動態を反映するIGF-I (somatomedin C)と、GH依存性に乏しくInsulin様作用が強いIGF-II (somatomedin A)とがあり、両者には60%ほどの相同性があるといわれる。遺伝子の位置では後者が11p15.5とInsulinに近く、前者は12q23。またreceptorでは、IGF-IRはInsulin receptorと類似するがIGF-IIRは異なっている。IGF-I はアミノ酸70個からなる分子量約7600ほどで等電点が8.2、IGF-II はアミノ酸67個からなる分子量約7400ほどのペプチドで等電点は6.7とされる。主に肝で産生されるが他の多くの臓器にも存在すると言われ、組織中ではIGF結合蛋白(IGFBP)と結合して活性を制御されている。 IGF-Iは末端肥大症で高値を示すなどGH分泌の血中モニターとして利用されるほか、bFGFなどとともに血管平滑筋を増殖させ動脈硬化との関係が注目されている。IGF-IIは胎盤性Lactogen(HPL)に影響され胎児の成長、特に筋肉の分化に関係していると考えられているほか、Rhabdomyosarcomaとの関係が疑われている。ホルマリン固定組織では要熱処理だが、反応が弱いことがある。
IGF-I(A)
MGKISSLPTQ LFKCCFCDFL KVKMHTMSSS HLFYLALCLL TFTSSATAGP ETLCGAELVD ALQFVCGDRG FYFNKPTGYG 
SSSRRAPQTG IVDECCFRSC DLRRLEMYCA PLKPAKSARS VRAQRHTDMP KTQKEVHLKN ASRGSAGNKN YRM (49-118)
IGF-II
MGIPMGKSML VLLTFLAFAS CCIAAYRPSE TLCGGELVDT LQFVCGDRGF YFSRPASRVS RRSRGIVEEC CFRSCDLALL 
ETYCATPAKS ERDVSTPPTV LPDNFPRYPV GKFFQYDTWK QSTQRLRRGL PALLRARRGH VLAKELEAFR EAKRHRPLIA 
LPTQDPAHGG APPEMASNRK (25-91) 

■ Integrin super family ■
Integrin β1 family (Very late activation antigen : VLA1〜6,CD49a〜49f/CD29)
Integrin β2 family (LFA-1 , Mac-1 ,p150/95,CD11a〜11c/CD18) (参考)
Integrin β3 (Integrin αIIbβ3gpIIb/IIIa,CD41/CD61)
VLA4
α4β1 ×400
LFA-1
αLβ2 ×400
Mac-1
αMβ2 ×400
CD11c
αXβ2 ×400
CD41
αIIbβ3 ×400
CD29
β1 chain ×400
CD61
β3 chain ×400
「Integration」とは「統合」という意味があるが、Integrinは殆ど全ての細胞に発現がみられる細胞膜貫通型糖蛋白で、その分子の90%近くが細胞外に突出するようにして細胞表面に存在している。最初にα5β1 IntegrinがFibronectinの受容体として発見されたように、基本的機能として細胞と細胞外基質、あるいは細胞と細胞の接着に関係するが、近年では細胞の増殖や分化、生存に関わるシグナルの受容体として細胞機能を調節していると考えられてきている。構造的には分子量140-200kDのαと90-130kDのβの2つのサブユニットから成るヘテロダイマーで、現在17種類のαサブユニットと 8種類のβサブユニットが知られており、βサブユニットの種類によってβ1〜β8のサブファミリーに分類されている。なお、血小板や白血球の一部は特有のIntegrinを持つが、多くの細胞では複数のIntegrinの発現がみられる。
β1鎖(CD29)を有するファミリーはVLA(Very late activation antigen) と呼ばれ、α鎖(α1〜α6)によりVLA-1〜VLA-6(CD49a〜49f)がある。Integrinの中でも広範な細胞にみられ、主にCollagenFibronectinLaminin等の細胞外基質、VCAM-1(CD106)等をリガンドとして細胞と細胞外基質との接着、Focal adhesion kinase(FAK)と呼ばれるチロシンキナーゼを介したMAPKAktへのシグナル伝達に関与する。
β2鎖(CD18)を有するファミリーには白血球の接着に関係するLFA-1(Lymphocyte function-associated antigen-1,CD11a/CD18,αLβ2)、 マクロファージや白血球の補体受容体であるMac-1(Complement receptor type3:CR3,CD11b/CD18,αMβ2)、CR4(p150/95,CD11c/CD18,αxβ2)が含まれ、ICAM-1(CD54),ICAM-3とはリガンドの関係にある。Mac-1,CR4は補体成分(C3b)と結合し補体制御蛋白としても働く。
β3鎖(CD61)はサイトアドヘシンとも、gpIIIaとも呼ばれる。α鎖(αIIb,gpIIb,CD41)と共に血小板表面に特異的に発現する膜受容体として主にFibrinogen、FibronectinVon Willebrand因子をリガンドとし血小板凝集に関係する。なお、αIIbβ3 の欠損症は先天性血小板機能異常症である血小板無力症として知られている。
(現在、VLA-1,VLA-2,VLA-4,β2及びgpIIb(CD41)についてはリスト非掲載です。VLAについてはβ1(CD29)を利用下さい)

Intercellular adhesion molecule-1 (ICAM-1,CD54)
ICAM-1
ICAM-1 結腸凍結 X400
ICAM-1
ICAM-1 ホルマリン固定 X400
免疫グロブリンのVドメインやCドメインに類似する構造をその細胞外領域に有する接着分子はImmunoglobrin(Ig)スーパーファミリーと呼ばれる。各ICAMはこれに属する膜貫通型糖蛋白で、主に白血球の血管内皮細胞への接着と血管外浸潤に関与する。ICAM-1(76-114kD,Gene:19p13.3-p13.2)は通常血管内皮細胞、一部のマクロファージ、リンパ濾胞の樹状細胞、線維芽細胞やBリンパ球などにわずかに発現しているが、IL-1βIFNγTNFαやエンドトキシンの刺激により発現が亢進し、上皮細胞、滑膜細胞や軟骨細胞などにも発現する。腫瘍では黒色腫、結腸癌、乳癌、子宮頚部癌、肺癌などでの発現が知られている。白血球分化抗原ではCD54に分類されている。リガンドはIntegrinβ2に属するLFA-1Mac-1であるが、ヒトでは感冒ウィルスであるライノウィルスのレセプターでもあり、 Fibrinogenや熱帯熱マラリア Plasmodium falciparum に感染した赤血球とも結合する。またCD43とも結合し、それによってLFA-1との結合が制御されているらしい。 ホルマリン固定では要熱処理。(2007/2/22クローン変更)
MAPSSPRPAL PALLVLLGAL FPGPGNAQTS VSPSKVILPR GGSVLVTCST SCDQPKLLGI ETPLPKKELL LPGNNRKVYE 
LSNVQEDSQP MCYSNCPDGQ STAKTFLTVY WTPERVELAP LPSWQPVGKN LTLRCQVEGG APRANLTVVL LRGEKELKRE 
PAVGEPAEVT TTVLVRRDHH GANFSCRTEL DLRPQGLELF ENTSAPYQLQ TFVLPATPPQ LVSPRVLEVD TQGTVVCSLD 
GLFPVSEAQV HLALGDQRLN PTVTYGNDSF SAKASVSVTA EDEGTQRLTC AVILGNQSQE TLQTVTIYSF PAPNVILTKP 
EVSEGTEVTV KCEAHPRAKV TLNGVPAQPL GPRAQLLLKA TPEDNGRSFS CSATLEVAGQ LIHKNQTREL RVLYGPRLDE 
RDCPGNWTWP ENSQQTPMCQ AWGNPLPELK CLKDGTFPLP IGESVTVTRD LEGTYLCRAR STQGEVTRKV TVNVLSPRYE 
IVIITVVAAA VIMGTAGLST YLYNRQRKIK KYRLQQAQKG TPMKPNTQAT PP 
                                              (Can:58% Bos:53% Sus:51% Mus:51% Rat:49%) 

Intercellular adhesion molecule-2 (ICAM-2,CD102) (参考)
Intercellular adhesion molecule-3 (ICAM-3,CD50) (参考)

Immunoglobrin(Ig)スーパーファミリーに属する接着分子。ICAM-2(CD102,Gene:17q23-q25,275aa)は通常血管内皮細胞にICAM-1より多く構造的に含まれるがサイトカインの影響を受けず、また好中球には見られない。一方、ICAM-3(CD50,Gene:19p13.3-p13.2,547aa)は血管内皮には発現がなく好中球をはじめとする白血球での発現が強い。共にLFA-1をリガンドとするがその結合はICAM-1より弱いといわれる。
(ICAM-2、ICAM-3共にリストより削除しました)
ICAM2: MSSFGYRTLT VALFTLICCP GSDEKVFEVH VRPKKLAVEP KGSLEVNCST TCNQPEVGGL ETSLDKILLD EQAQWKHYLV 
       SNISHDTVLQ CHFTCSGKQE SMNSNVSVYQ PPRQVILTLQ PTLVAVGKSF TIECRVPTVE PLDSLTLFLF RGNETLHYET 
       FGKAAPAPQE ATATFNSTAD REDGHRNFSC LAVLDLMSRG GNIFHKHSAP KMLEIYEPVS DSQMVIIVTV VSVLLSLFVT 
       SVLLCFIFGQ HLRQQRMGTY GVRAAWRRLP QAFRP 
ICAM3: MATMVPSVLW PRACWTLLVC CLLTPGVQGQ EFLLRVEPQN PVLSAGGSLF VNCSTDCPSS EKIALETSLS KELVASGMGW 
       AAFNLSNVTG NSRILCSVYC NGSQITGSSN ITVYGLPERV ELAPLPPWQP VGQNFTLRCQ VEGGSPRTSL TVVLLRWEEE 
       LSRQPAVEEP AEVTATVLAS RDDHGAPFSC RTELDMQPQG LGLFVNTSAP RQLRTFVLPV TPPRLVAPRF LEVETSWPVD 
       CTLDGLFPAS EAQVYLALGD QMLNATVMNH GDTLTATATA TARADQEGAR EIVCNVTLGG ERREARENLT VFSFLGPIVN 
       LSEPTAHEGS TVTVSCMAGA RVQVTLDGVP AAAPGQPAQL QLNATESDDG RSFFCSATLE VDGEFLHRNS SVQLRVLYGP 
       KIDRATCPQH LKWKDKTRHV LQCQARGNPY PELRCLKEGS SREVPVGIPF FVNVTHNGTY QCQASSSRGK YTLVVVMDIE 
       AGSSHFVPVF VAVLLTLGVV TIVLALMYVF REHQRSGSYH VREESTYLPL TSMQPTEAMG EEPSRAE 
Interferon-γ (IFN-γ)
IFN-γ
IFN-γ 結腸凍結 X400
ウィルス増殖を阻害interfereするものというのが名前の由来である広範な生物に見られるcytokineの一種。哺乳類のInterferon(IFN)はI型とII型に分類され、I型にはアミノ酸配列に約40%ほどの相同性のあるαとβ(20-25kD,165aa)、さらに ω などの亜型があり、一方γは他とは異なり146個のアミノ酸から成る17kDの糖蛋白でII型とされている。 両者は遺伝子の位置(α,βは9p22、γは12q24.1)やレセプターも異なる。 γは肝炎の治療に使用されることで有名だが、I型に比べ抗腫瘍作用や免疫抑制作用が強く、pH4以下の酸性下では不安定となる特長がある。T細胞(TH)やNK細胞で産生され、B細胞、マクロファージ、血管内皮細胞などを標的とし、MHC Class I、II 抗原の発現誘導や非特異的に炎症細胞を活性化して 抗ウィルス、抗腫瘍作用など免疫系に種々関与する。IL-1GM-CSFTNFなどと共にマクロファージ活性化因子(MAF)とも呼ばれる。
MKYTSYILAF QLCIVLGSLG CYCQDPYVKE AENLKKYFNA GHSDVADNGT LFLGILKNWK EESDRKIMQS QIVSFYFKLF 
KNFKDDQSIQ KSVETIKEDM NVKFFNSNKK KRDDFEKLTN YSVTDLNVQR KAIHELIQVM AELSPAAKTG KRKRSQMLFR 
GRRASQ (21-166) 

Interleukin-1α (IL-1α) (参考)
Interleukin-1β (IL-1β)
Interleukin-1α
IL-1α 肺 X400
Interleukin-1β
IL-1β LN X400
IL-1(Gene:2q12-21)は分子量31kDの前駆体として産生され、IL-1β convertinng enzyme(ICE)などのプロテアーゼにより切断されて17kDとなる。等電点の差によってアミノ酸159個のαと153個のβに分けられているが、両者には約20%ほどの相同性がある。多彩な細胞から産生されるが、特にαはマクロファージ・線維芽細胞・T細胞・B細胞などで産生されるのに対してβは主に上皮細胞・グリアなどから産生される。しかし生物活性はほぼ同じで細胞の増殖(腎でのメサンギウム細胞の増殖など)・分化の促進、IL-6GM-CSFの産生刺激、E-selectinVCAM-1など接着分子発現の刺激、線維芽細胞からのプロスタグランジン、コラゲナーゼの分泌や肝細胞での急性期蛋白産生の亢進、造血促進、Thrombomodulin抑制など血液凝固促進、発熱など多彩な作用を示し慢性炎症性疾患と関係が深い。 その作用の多彩さゆえにLymphocyte activating foctor(LFA),Hemopoietin-1,Osteoclast activating factor,Ebdogenous pyrogenなど別名も多くβはCatabolinとも呼ばれる。(IL-1αは抗体消費に伴いリストから削除しました)
alpha: MAKVPDMFED LKNCYSENEE DSSSIDHLSL NQKSFYHVSY GPLHEGCMDQ SVSLSISETS KTSKLTFKES MVVVATNGKV 
       LKKRRLSLSQ SITDDDLEAI ANDSEEEIIK PRSAPFSFLS NVKYNFMRII KYEFILNDAL NQSIIRANDQ YLTAAALHNL 
       DEAVKFDMGA YKSSKDDAKI TVILRISKTQ LYVTAQDEDQ PVLLKEMPEI PKTITGSETN LLFFWETHGT KNYFTSVAHP 
       NLFIATKQDY WVCLAGGPPS ITDFQILENQ A (113-271)
beta:  MAEVPELASE MMAYYSGNED DLFFEADGPK QMKCSFQDLD LCPLDGGIQL RISDHHYSKG FRQAASVVVA MDKLRKMLVP 
       CPQTFQENDL STFFPFIFEE EPIFFDTWDN EAYVHDAPVR SLNCTLRDSQ QKSLVMSGPY ELKALHLQGQ DMEQQVVFSM 
       SFVQGEESND KIPVALGLKE KNLYLSCVLK DDKPTLQLES VDPKNYPKKK MEKRFVFNKI EINNKLEFES AQFPNWYIST 
       SQAENMPVFL GGTKGGQDIT DFTMQFVSS (117-269)

Interleukin-2 (IL-2)
Interleukin-2
IL-2 LN X400 
IL-2はいわゆるclass I サイトカインに属する133個(前駆体としては153個)のアミノ酸より成る14-16kDの糖蛋白で、遺伝子は染色体4q26-27に存在する。抗原やレクチンに刺激されたTリンパ球(T細胞)より産生され、IL-2R−JAK−STAT伝達系を介して核内転写を調節、Tリンバ球をはじめB細胞、NK細胞、単球など主に免疫細胞に対して増殖・分化を刺激し、抗体産生・殺菌能の促進などの作用を及ぼすほか、乏突起神経膠細胞も刺激する。成長因子としてT cell growth factor (TCGF)とか、Aldesleukinという名もある。
MYRMQLLSCI ALSLALVTNS APTSSSTKKT QLQLEHLLLD LQMILNGINN YKNPKLTRML TFKFYMPKKA TELKHLQCLE 
EELKPLEEVL NLAQSKNFHL RPRDLISNIN VIVLELKGSE TTFMCEYADE TATIVEFLNR WITFCQSIIS TLT (21-153) 

Interleukin-2 receptor (IL-2R)   (IL-2R αchain:CD25) (参考)
IL-2R
IL-2R 皮膚 ATL X400
IL-2の細胞膜受容体(class I)であるIL-2Rはα(55kD,CD25)、β(75kD,CD122)、γ(65kD,CD132)のサブユニットからなる。 γ鎖(p64,Gene:Xq13.1)はcommon γchain(γc)と呼ばれ、IL-4Rなど同じclass I サイトカイン受容体の中で共通性が高く、β鎖(p70-75,Gene:22q13) もIL-15Rと共通している。 α鎖(p55,10p15-p14)はTac抗原とも呼ばれ血中に可溶性の形でも存在するとともに、 PHA刺激を受けたT細胞などのリンパ球表面に発現し、白血球膜表面抗原 としてはCD25に分類されている。成人T細胞性白血病(ATL)ではT細胞表面にIL-2Rの持続的な発現がみられ、自身が産生したIL-2と結合して起こるクローン増幅が発症に関与するといわれている。ホルマリン固定組織でも熱処理によって反応可能な抗体が市販されている。 (現在、リスト非掲載です)
CD25 MDSYLLMWGL LTFIMVPGCQ AELCDDDPPE IPHATFKAMA YKEGTMLNCE CKRGFRRIKS GSLYMLCTGN SSHSSWDNQC 
     QCTSSATRNT TKQVTPQPEE QKERKTTEMQ SPMQPVDQAS LPGHCREPPP WENEATERIY HFVVGQMVYY QCVQGYRALH 
     RGPAESVCKM THGKTRWTQP QLICTGEMET SQFPGEEKPQ ASPEGRPESE TSCLVTTTDF QIQTEMAATM ETSIFTTEYQ 
     VAVAGCVFLL ISVLLLSGLT WQRRQRKSRR TI 
 
 Can:58% Fel:61% Bos:50% Sus:52% Mus:56% Rat:57%

Interleukin-4 receptor (IL-4R)    (IL-4R αchain:CD124) (参考)
IL-4R
IL-4R 脾臓 X400
IL-4の細胞膜受容体であるIL-4RはIL-2Rと同様にI型サイトカイン受容体に属し、約800個のアミノ酸より成るα鎖(CD124,Gene:16p11.2-12.1 825aa)と γ鎖(CD132,Gene:Xq13.1)のサブユニットから成るヘテロダイマー。 ※二量体であるにも関わらず「β鎖」ではなく「γ鎖」と呼ぶのは、IL-2Rのγ鎖(CD132)と同一であるため。黄体ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)のαサプユニットが共通しているのと同じで、このためγ鎖はcytokine common γchain(γc)と呼ばれ、他にIL-7、IL-13、IL-21にも共通しており複数のサイトカインが同じ作用を示す原因となっている。従って、通常IL-4R抗体と言う場合はα鎖(CD124)に対する抗体となる。T・B細胞、その他の造血細胞以外に神経、筋肉などにも発現する。左図はホルマリン固定ブタ脾臓のパラフィン切片。 (現在、リスト非掲載です)
MGWLCSGLLF PVSCLVLLQV ASSGNMKVLQ EPTCVSDYMS ISTCEWKMNG PTNCSTELRL LYQLVFLLSE AHTCIPENNG 
GAGCVCHLLM DDVVSADNYT LDLWAGQQLL WKGSFKPSEH VKPRAPGNLT VHTNVSDTLL LTWSNPYPPD NYLYNHLTYA 
VNIWSENDPA DFRIYNVTYL EPSLRIAAST LKSGISYRAR VRAWAQCYNT TWSEWSPSTK WHNSYREPFE QHLLLGVSVS 
CIVILAVCLL CYVSITKIKK EWWDQIPNPA RSRLVAIIIQ DAQGSQWEKR SRGQEPAKCP HWKNCLTKLL PCFLEHNMKR 
DEDPHKAAKE MPFQGSGKSA WCPVEISKTV LWPESISVVR CVELFEAPVE CEEEEEVEEE KGSFCASPES SRDDFQEGRE 
GIVARLTESL FLDLLGEENG GFCQQDMGES CLLPPSGSTS AHMPWDEFPS AGPKEAPPWG KEQPLHLEPS PPASPTQSPD 
NLTCTETPLV IAGNPAYRSF SNSLSQSPCP RELGPDPLLA RHLEEVEPEM PCVPQLSEPT TVPQPEPETW EQILRRNVLQ 
HGAAAAPVSA PTSGYQEFVH AVEQGGTQAS AVVGLGPPGE AGYKAFSSLL ASSAVSPEKC GFGASSGEEG YKPFQDLIPG 
CPGDPAPVPV PLFTFGLDRE PPRSPQSSHL PSSSPEHLGL EPGEKVEDMP KPPLPQEQAT DPLVDSLGSG IVYSALTCHL 
CGHLKQCHGQ EDGGQTPVMA SPCCGCCCGD RSSPPTTPLR APDPSPGGVP LEASLCPASL APSGISEKSK SSSSFHPAPG 
NAQSSSQTPK IVNFVSVGPT YMRVS

Interleukin-6(IL-6)
IL-6
IL-6 肺癌 X400
IL-6は212個(前駆体として)のアミノ酸から成る21-28kDの分泌型糖蛋白(Gene:7p14-21)で最初はB細胞刺激因子 B cell stimulatory factor 2(BSF-2)とかInterferon β2とも呼ばれた。マクロファージ、線維芽細胞、血管内皮細胞、 軟骨細胞、T細胞より産生されるほか好中球、グリア細胞、腎メサンギウム細胞などからも分泌され、STAT3を介して多彩な細胞に対しIL-1と同様に多彩な作用(細胞の増殖とその抑制、B細胞の形質細胞への分化、下垂体ホルモンの分泌促進、破骨細胞の骨吸収促進、肝細胞のCRP=C反応性蛋白合成、末梢神経再生などなど)を及ぼし、形質細胞腫、Castleman病、慢性関節リウマチ、メサンギウム増殖性腎炎などに関与するといわれている。ホルマリン固定組織では熱処理が必要だが、固定条件によっては染色性が弱いこともある。なお、ヒトとマウスのIL-6の構造上の相同性は40%ほどで交差性は乏しい。FFPE標本でも賦活処理なしで染まる時は染まるが、熱処理をするとびまん性に染まって非特異的反応と紛らわしくなることもある。
MNSFSTSAFG PVAFSLGLLL VLPAAFPAPV PPGEDSKDVA APHRQPLTSS ERIDKQIRYI LDGISALRKE TCNKSNMCES 
SKEALAENNL NLPKMAEKDG CFQSGFNEET CLVKIITGLL EFEVYLEYLQ NRFESSEEQA RAVQMSTKVL IQFLQKKAKN 
LDAITTPDPT TNASLLTKLQ AQNQWLQDMT THLILRSFKE FLQSSLRALR QM (30-212)
 
 Can:53% Fel:57% Bos:46% Mus:41% Rat:41%

Involucrin (参考)
Involucrin
Involucrin X400
L:表皮,R:SqCCInvolucrin
Involucrin 毛根部 X400
表皮扁平上皮細胞ではその分化・成熟に伴って、細胞質内に存在する数種類の構造蛋白がTransglutaminase(TGase)によって架橋化され cornified envelope(CE:辺縁帯あるいは周辺帯などとも言われる)と呼ばれる不溶性沈着物を形成し、これが細胞膜を裏打ちすることによって細胞は硬く強固になっていく。 Involucrin(Gene:1q21;IVL,585aa)はその主要な構成成分となる69-120kDの構造蛋白で、免疫組織化学的には表皮有棘層上部に限定的に見られ、角質層や基底層には通常見られない。(左図左側)従って重層扁平上皮における極性を表す分化抗原と言えるが、尋常性乾癬psoriasis vulgarisなどでは肥厚した表皮に広く発現することが知られている。また扁平上皮癌においては極性の乱れを反映して不規則な発現がみられ(図右側)、CytokeratinのCK1/10,CK5/14などと併せて細胞の分化傾向がわかる。ホルマリン固定組織でも可で、反応の弱い時にはCytokeratin同様にTrypsin処理が有効。種間交差性は乏しい。 (現在、リスト非掲載です)
MSQQHTLPVT LSPALSQELL KTVPPPVNTH QEQMKQPTPL PPPCQKVPVE LPVEVPSKQE EKHMTAVKGL PEQECEQQQK 
EPQEQELQQQ HWEQHEEYQK AENPEQQLKQ EKTQRDQQLN KQLEEEKKLL DQQLDQELVK RDEQLGMKKE QLLELPEQQE 
GHLKHLEQQE GQLKHPEQQE GQLELPEQQE GQLELPEQQE GQLELPEQQE GQLELPEQQE GQLELPQQQE GQLELSEQQE 
GQLELSEQQE GQLELSEQQE GQLKHLEHQE GQLEVPEEQM GQLKYLEQQE GQLKHLDQQE KQPELPEQQM GQLKHLEQQE 
GQPKHLEQQE GQLEQLEEQE GQLKHLEQQE GQLEHLEHQE GQLGLPEQQV LQLKQLEKQQ GQPKHLEEEE GQLKHLVQQE 
GQLKHLVQQE GQLEQQERQV EHLEQQVGQL KHLEEQEGQL KHLEQQQGQL EVPEQQVGQP KNLEQEEKQL ELPEQQEGQV 
KHLEKQEAQL ELPEQQVGQP KHLEQQEKHL EHPEQQDGQL KHLEQQEGQL KDLEQQKGQL EQPVFAPAPG QVQDIQPALP 
TKGEVLLPVE HQQQKQEVQW PPKHK 
 
 Can:63%less Sus:63%less Mus:53%less Rat:53%less