OUR GARDEN
最終更新日:2022.11.02
私たちは植物学や園芸の専門家ではありませんので、説明文中には間違いもあるかもしれませんが、御了承ください。
Crape myrtle 百日紅 Lagerstroemia fauriei | |
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百日紅の花 百日紅の花の拡大 |
ミソハギ科サルスベリ属の落葉樹。中国南部原産。それほど手を掛けなくても日を浴びて元気に育つ木で、必要以上に大きくならないという協同病理のシンポル・ツリー。比較的小枝が少なく、葉は木の先端部に茂る。
真夏に小さな赤い花が枝の先(頂生)に房状に集まって咲く円錐花序という咲き方をし、順次開花していくため開花期間が長く百日紅(ヒャクジツコウ)と呼ばれる。波状縁といって花弁の縁がフリルのように縮れた縮緬(crepe)状で、英語ではCrape myrtle(クレープ・マートル)と言う。
また、幹は夏から秋にかけ古い樹皮のコルク層が剥離して迷彩服のような濃淡の模様柄になり、冬にはツルツル、スベスベとした光沢のある幹になるため、猿でも滑るという意味でサルスベリとも呼ばれる。剥離した樹皮には薬効があるようで、中国の百度百科によると「夏秋采剥落的樹皮,晒干 ・・・【功能主治】活血、止血、解毒、消腫」とある。
学名のラジェルストレミアはスウェーデンの生物学者リンネ(Carl von Linne:1707-1778)がMagnus von Lagerstroem(1696-1759)の名から付けたものと言われる。
中国では百日紅のほか紫薇、満堂紅、海棠樹、痒痒樹などとも呼ばれる。(染色体数:48)
「盛夏緑遮眼 此花紅満堂」 王十朋(1112-1171:南宋の文人) 「炎天の 地上花あり 百日紅」 高浜虚子(1874-1959) その他、百日紅(さるすべり)の名は、さだまさしの同名曲(アルバム「すろーらいふすとーりー」収録曲:2003年)や杉浦日向子の同名漫画(筑摩書房:1997年)でも知られる。 花言葉は愛敬、雄弁、活動、世話好きなど |
Asian jasmine "Hatsuyukikazura" 初雪葛(蔓) Trachelospermum asiaticum | |
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キョウチクトウ科テイカカズラ属の常緑蔓性低木。日本・朝鮮半島など東アジア原産。藤原定家(1162-1241:鎌倉時代の歌人)の名にちなむテイカカズラの品種で、葉が最初はピンク色、やがて白い斑点が拡大して行き、最終的に光沢のある緑色に変化するところから、初雪葛(ハツユキカズラ)あるいは斑入り定家葛(フイリテイカカズラ)と言われる。 この品種固有の英名はないが、他の品種と一括してAsian jasmineと呼ばれているようである。匍匐性に地を這うように伸びるが、茎から気根を出して大木などに固着して成長していく。5裂した花弁の先端が太い筒状の白い花を稀に咲かせるらしいが、未だ見たことはない。 花言葉は化粧、素敵になってなど |
Aster 紫苑 Aster tataricus (?) | |
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キク科キク亜科シオン属の多年草。最も進化した植物と言われる菊(キク)科の植物は種類が多く、形態的特徴からシオン属のものと思われるが、同属植物間の区別が難しく詳しい種類は不明。東アジアからシベリアにかけての広い地域に分布する植物で、筒状花と舌状花から成る小花の集まった頭状花を秋に咲かせ、根の状態で越年し春に再び芽を吹く。 もともと去痰作用等を持つ薬草として伝わったらしく、和名の紫苑は生薬名。野生のものは環境省レッドリストで絶滅危惧U類(VU)とされているが、園芸用の改良種も多い。協同病理の庭に咲く花は舌状花が淡紫色、花弁の縁が濃い。(染色体数:A.tataricusとして54) 花言葉は遠くの人を思う、あなたを忘れない、追憶、追想など |
Baby's breath(Common gypsophila) 霞草 Gypsophila elegans | |
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ナデシコ科カスミソウ属の一年草。イランなど西アジア原産で、日本には大正のはじめ頃に渡来したとされる。草丈20〜50cmほどで、直立性の茎が細く多数に枝分かれし、その先端に1cm前後の白い小花を4〜5月頃に多数咲かせるが、開花時には葉が少なく、小花が白い霞のように見えることから、和名を霞草(カスミソウ)と言い、花糸撫子(ハナイトナデシコ)、群撫子(ムレナデシコ)などの別名がある。英語では俗にBaby's breathと言うらしいが、なんとなく雰囲気として理解できる。(染色体数:34) 花言葉は親切、清らかな心、無邪気、夢見心地、切なる願いなど |
Balloon vine 風船葛 Cardiospermum halicacabum | |
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ムクロジ科フウセンカズラ属の蔓性一年草。東南アジア、中南米原産。淡緑色(後に茶色)の風船のような実を蔓のあちこちに付けるので和名で風船葛(フウセンカズラ)、英名でもBalloon vineという。学名はCardia(心臓)とSperm(種)から成るが、これは実の中の黒い種子に白いハート状の模様があることに因む。9月頃に花径3〜5oの小さな白い花をやや下向きに咲かせるが、花そのものよりも、むしろ独特な実の観賞用に栽培されている。 花言葉はあなたとともに、多忙、飛び立ち、飛翔、期待、魅力ある性格、自由な心など |
Bamboo-leaved Oak(Japanese blue oak) 粗樫 Quercus(Cyclobalanopsis) glauca | |
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宮城以西の日本〜中国南部に分布するブナ科コナラ属の常緑高木。樫は材質が堅く材木や木炭の材料として古くより用いられてきた。白樫(シラカシ)と似ており長いこと勘違いしていたが、粗樫(アラカシ)とのこと。互生する長楕円形の葉は半分が全縁だが先端側半分ほどは鋸歯縁。樹皮は黒っぽく黒樫(クロガシ)とも呼ばれる。 雌雄同株で枝先の直立性で無花弁の雌花と、小さな黄褐色の尾状花序の雄花を晩春に咲かし、晩秋に下部を殻斗に包まれたドングリ状の実を付けるのだが、剪定されてしまって見られない。(染色体数:24) 花言葉はコナラ属として勇気、力、長寿など |
Bitter melon 蔓茘枝(苦瓜) Momordica charantia | |
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ウリ科ツルレイシ属の蔓性一年草。アジアの熱帯〜亜熱帯原産で、日本では南西諸島と南九州で多く栽培される。和名は蔓茘枝(ツルレイシ)と言うらしいが、苦瓜(ニガウリ、中国語ではクーグァ)や沖縄料理のゴーヤー・チャンプルで有名なゴーヤー(またはゴーヤ)の方がよく知られている。 協同病理では節電対策の一環として、いわゆる「緑のカーテン」用に植えており、遮光効果や葉からの水分の蒸散による冷却効果を期待している。ゴーヤーを選んだ理由は比較的病害虫に強く、蒸散効果が高いことに加えて予想収穫率が高そうだったから。(これは予想的中して、結局食べきれなかった)雌雄異花同株で、7月頃に雄花から先に開花し、雌花の根本に実が成る。 やはり花言葉もあって、強壮とか |
Chainese mahonia,"Narihira" 業平柊南天 Mahonia confusa | |
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メギ科ヒイラギナンテン属の常緑低木。”難を転じる”縁起樹として知られる南天(メギ科ナンテン属)に近く、柊(モクセイ科)のような鋸歯葉を持つ柊南天は米国の植物学者 Bernard McMahon (1775-1816)に因み学名をマホニアと言う。この種は和名を業平柊南天(ナリヒラヒイラギナンテン)と言い、中国南部原産の細葉柊南天(ホソバヒイラギナンテン:M.fortunei)の近縁種。 開花期は11月頃で、枝先に黄色の小さな6弁花が集合した総状花序の花穂を付け、花後に結実する青紫色小球形の実は春先には熟して黒くなる。葉は、先端が尖った細長い楕円形の小葉が奇数羽状複葉で枝先に互生し、春に開花する柊南天(ヒイラギナンテン:M.japonica)と違って紅葉しない。 花言葉は激しい感情、激情など |
Chamomile,Camomille 加密列 Matricaria recutita | |
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キク科シカギク属の一年草で、カモミール、カモマイル、カモミーユ、加密列(カミツレ)等とも呼ばれる。古代バビロニア(BC19-17世紀)の頃から用いられていたという有名な薬草で、鎮静、消炎などの効果があると言われる。 開花期は6月頃で、一見、花径3cmほどの白い花のように見えるが、実は多数の小花が集まった頭状花序で、中心部の盛り上がった黄色の筒状花(よく観察すれば雄しべではないことがわかる)と周囲の白い舌状花からなる。(染色体数:18) 花言葉は親交、仲直り、清楚、逆境・苦難に負けない強さ、あなたを癒すなど |
Chile pepper 五色唐辛子 Capsicum annuum | |
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ナス科トウガラシ属の植物で、本来は多年草〜常緑低木だが寒さに弱く日本では一年草として扱われる。メキシコなど中南米原産で大航海時代に新大陸からスペインに伝わった。カプサイシン(Capsicin)と呼ばれるアルカロイド化合物を実に含み、摂取すると辛味を感じ、受容体活性化チャネルが刺激されて灼熱感や痛覚刺激、アドレナリン分泌亢進、発汗などの作用を示し、和名を唐辛子(トウガラシ)と言う。 香辛料や食用にされるものと同属だが観賞用の品種で、実が青、紫、黒、茶、赤と色付くので五色唐辛子と呼ばれる。花弁の先がやや尖った5〜7裂の花冠で花径1〜2cmほどの白い花を横向きに咲かせる。 花言葉は旧友、雅味、生命力、嫉妬、辛辣など |
Common zinnia 百日草 Zinnia elegans | |
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キク科ヒャクニチソウ属の一年草。メキシコ原産、日本には幕末頃に渡来したが、園芸用に品種が多い。葉は対生・無柄で、夏から秋にかけて先端に八重の赤い花を頭状花につけ、夏の供花としてよく知られている。開花期が長いことから和名では百日草(ヒャクニチソウ)、浦島草(ウラシマソウ)、長久草(チョウキュウソウ)などと呼ばれるが、最近の園芸用では学名のまま「ジニア」と呼ばれることも多い。 花言葉は友への思い、お慕いしています、変わらぬ心、高貴な心、絆、幸福など |
Creeping woodsorrel 片喰 Oxalis corniculata | |
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カタバミ科カタバミ属の多年草。倒心形(ハート形)の葉が3枚合さった三出複葉という特徴的な葉は家紋のデザインで有名。暗くなると葉は中心から二つに折れて閉じ、半分なくなったように見えるところから和名を片喰、傍食(カタバミ)と言い、また 葉や茎はシュウ酸塩(シュウ酸は1776年にカタバミOxalisから単離されたのでOxalic acidという)を含み、噛むと酸いので酢漿草、鳩酢草、スイモノグサとも言われる。6-7月頃に小さな5弁の黄色い花を咲かせる。葉を潰して10円硬貨を磨くと白くなるほか、薬用として虫に刺された時に使用されていたという。(染色体数:16,32,44) 花言葉は喜び、心の輝き、輝く心、母親の優しさなど |
Cutleaf evening primrose 小待宵草 Oenothera laciniata | |
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アカバナ科マツヨイグサ属の二年草。北米原産の帰化種(外来生物法:要注意生物)で”雑草”として咲いた。待宵草(マツヨイグサ)は、夕方開花する=宵を待つという意味から付いた名であるが、竹久夢二(1884-1934)の詩で「宵待草」(ヨイマチグサ)の方が有名。小待宵草(コマツヨイグサ)は、花径2-3cm程度と属中で最も花が小さく草背も低い。 6-7月頃に棒状の子房の先の長い萼筒の先に淡黄色の花を付け、花弁は4枚で一部重なり合い、花柱は先端で4裂、萎むと花弁や萼は赤っぽい色になる。茎や葉には軟毛が多く、葉は倒披針形で羽状に切れ込んだ形で、キレハマツヨイグサ(英名:cutleaf)とも言う。(染色体数:14) 花言葉は物言わぬ恋、ほのかな恋、移ろいやすさ、入浴後の美人など |
False Freesia(Anomatheca) 姫檜扇 Lapeirousia cruenta(Anomatheca laxa) | |
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アヤメ科アノマテカ属の球根性多年草。アフリカ南部原産。和名を姫檜扇あるいは姫緋扇(ヒメヒオウギ)と言い、姫緋扇菖蒲(ヒメヒオウギアヤメ)とも呼ばれる。フリージアと近縁で、英名ではFalse FreesiaあるいはFreesia laxaとも呼ばれることもあるが、園芸用には旧学名のAnomatheca(アノマテカ)の名称がよく使われている。 5-6月頃に細長い剣状の葉の間から出た花茎の先端に1.5-2cmほどの白い花を咲かすが、6つの花被片のうち下側の3片の基部に赤い斑紋があるのが特徴。 花言葉は、気品、誠実、個性美、歓喜、青春の喜び、楽しい思い出など |
Garden tulip 鬱金香 Tulipa gesneriana | |
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ユリ科チューリップ属の球根性多年草。中央〜西アジア原産で、Tulipの名はTurbanを意味するトルコ語のTulbentに由来すると言われる。日本には江戸次代末期頃に渡来し、当時は鬱金香(ウコンコウ)と呼ばれていたらしい。学名はスイスの博物学者Conrad Gesner(1516-1565)に由来する。富山県の方から頂いた球根をベランダで栽培しており、一重咲6枚花弁の赤、白、黄色の花を3月下旬〜4月上旬に頂生に開花させてくれる。(染色体数:24,36) 花言葉は、永遠の愛、愛の告白、正直、希望、前進、崇高、名誉などと多いが、特に白い花は新しい恋、失われた愛、思い出の恋、失恋、思いやりなど |
"Gazania" 勲章菊 Gazania rigens | |
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キク科ガザニア属の多年草。南アフリカ原産で園芸用の交配種が多い。和名は勲章菊(クンショウギク)、アフリカンデイジーとも呼ばれ、英語名ではtreasure flowerとも言う。葉は根生で細ながく、表面は光沢のある濃緑色、葉裏は柔毛があり白い。 初夏に開花し、花柄の先端に鮮やかな色の花を咲かせるが、実は頭状花序で周囲の舌状花と中心の筒状花からなる。日照が弱くなると舌状花の花弁の縁が巻くようにすぼまり、夕方には花を閉じる。品種によって異なるが、協同病理のものは舌状花が黄〜橙色で花弁の先端に「歯」があり、中心近くには黒褐色の斑紋がある。(染色体数:20) 花言葉は、身近の愛、潔白、煌びやかさ、あなたを誇りに思うなど |
Griffith's ash 島戸練子 Fraxinus griffithii | |
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モクセイ科トネリコ属の半常緑高木。沖縄・台湾・東南アジア原産。和名をシマトネリコと言い、「島戸練子」、「島土禰利古」などの文字が当てられているが、別名として台湾塩地(タイワンシオジ)とも呼ばれる。学名は英国の自然学者 William Griffith(1810-1845)に因む。 幹は株立ちの直立性で小枝が少なく、表面に光沢のある葉は対生し、5〜11枚の奇数羽状複葉。本州北部の自生種(F.japonica)と違って、もともと亜熱帯種なので冬には少し落葉する。雌雄別株で、6月頃に花冠が4裂した小さな白い花を頂生に多数咲かせ、枝先を白く覆うように見え、甘い香りがする。10月頃には白く細長い種皮が翼状の実を付ける。 花言葉は偉大、服従、威厳、高潔、荘厳、思慮分別など |
Ivy-leaved geranium 蔦葉天竺葵 Pelargonium peltatum | |
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フウロソウ(風露草)科テンジクアオイ属の多年草。南アフリカ原産。和名は天竺葵(テンジクアオイ)。テンジクアオイ属(Pelagonium)がフウロソウ属(Geranium)から分離された後も一般にはゼラニウム(またはゲラニウム)と呼ばれており、品種も多い。 協同病理のものは匍匐性の"アイビーゼラニウム"(ツタバテンジクアオイ)で、アイビーに似た5つに浅裂した掌状葉をもち、初夏に長い花茎の先端に散形状に濃いピンクの花を八重に咲かす。(染色体数:18、3倍体で54)ちなみに、ゼラニウムはお隣の神戸市垂水区の区花になっている。 花言葉は、真実の愛情、真の友情、尊敬と信頼、ゼラニウム全般として慰め、安楽、追憶、決意、堅実、育ちのよさ、君ありて幸福など |
Japanese sedge grass ”Evergold” 大島寒菅 Carex oshimensis | |
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カヤツリグサ科スゲ属の常緑多年草。根生の細長い緑の葉は冬でもみずみずしいことから寒菅(カンスゲ)と総称され、観葉植物として普及しているエバーゴールドと呼ばれる葉に白色斑の入った園芸品種は大島を含む伊豆諸島に分布する「大島寒菅」が原種と言われている。 また、「ベアグラス」とも呼ばれるが、”Bear grass”をBritannicaで調べると別の品種になっているので本邦だけの通称かもしれない。 3月頃から開花する花は単性で雌雄があり、花茎先端の褐色で細長い紡錘形の頂小穂は雄性、その下に複数ある側小穂は雌性。風媒花で花弁はなく、雄花は黄色い葯が真っ直ぐ伸び、雌花は柱頭が白っぽい縮れたヒゲのような形状をしている。 花言葉はもの静かなど |
Kousa dogwood(Cornus kousa) 山法師 Benthamidia japonica | |
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ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木。東アジア原産。和名の山法師(ヤマボウシ)は、一見花弁のように見える先端の少し尖った白い大きな4枚の総苞が白頭巾を被った山法師を連想させることに因むが、本当の花はその中心にある頭状花序で、微小な20-30個の黄緑色の4弁花が球状に集まって6〜7月頃に咲く(図右)。 近似種のハナミズキ(アメリカヤマボウシ)と異なり、果実は直径1〜3cmの球形集合果で、9月頃に甘く赤く熟する。別名、山桑(ヤマグワ)。葉は4〜5対に対生し、楕円形または卵円形で先端がやや尖り全縁が波条縁、秋に紅葉する。枝は仮軸分枝と言って主枝は伸びず、分枝が順々に伸びて長い枝になり、各枝先の節が年輪のように1年間の成長量を示す(図左)。 花言葉は、友情など |
Lavender ("English lavender") Lavandula angustifolia | |
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シソ科ラバンデュラ属アングスティフォリア種の常緑性小低木。地中海沿岸〜西アジア原産。ラベンダーは香料として有名で古代ローマでは入浴や洗濯の際に使用されたといわれ、鎮痛、殺菌効果などがあるとされる。 ラベンダーも品種が多いが、この種類はいわゆるラベンダーとして一般的なもので、コモンラベンダーとか真正ラベンダー(True lavender)とも呼ばれ、薬効も強いといわれる。開花期は春から初夏、花の形に特徴があり、淡い紫色の小さな花が輪状に何段も重なって(輪散花序と呼ばれる)細長い花穂を形成する。葉は灰緑色、細長い線形で密生する。 花言葉は、繊細、優美、清潔、沈黙、いつまでも待っていますなど |
Lavender ("Flench lavender") Lavandula stoechas | |
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シソ科ラバンデュラ属ストエカス種の常緑性小低木。地中海沿岸〜西アジア原産。ストエカス・ラベンダーとも呼ばれる この種類は、やや濃い紫色の小さな花が輪状に何段も重なった花穂が"イングリッシュ・ラベンダー"に比べて太く短く、先端に薄紫色の大きな苞葉がウサギの耳のように突き出しているのが特徴。葉は灰緑色の細長い線形で、イングリッシュ・ラベンダーより表面が滑らか、全体に背が低い。香りはローズマリーにやや似ており、そのせいかローズマリーと縄張り争いをしている。(染色体数:30) 花言葉は、私に答えて下さい、期待、疑惑、許しあう愛など(他、イングリッシュ・ラベンダーと重なる) |
Lenten rose 寒芍薬 Helleborus orientalis | |
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キンポウゲ科ヘレボラス属の常緑多年草。東ヨーロッパから中近東原産らしいが英国などで品種改良がされ交配種が多い。日本には明治初期頃に渡来し、和名は寒芍薬(カンシャクヤク)。赤紫色の大きな花(花弁のように見えるが、実は萼弁)を2月〜3月頃に下向きに咲かせ、開花期がキリスト教の四旬節(プロテスタントでは受難節とも呼び英国ではLentと言う)の頃と一致するので英語名はLenten roseと呼ばれるが、我が国では同属のH.nigerと一緒にしてChristmas roseと呼ばれることもある。 根はサポニンを含み強心剤、利尿剤など薬用にも用いられたらしい。(染色体数:32) 花言葉は追憶、私を忘れないで、スキャンダル、中傷、私の不安を取り除いてください、慰めなど |
Licorice(Liquorice)Plant Helichrysum petiolare | |
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キク科ヘリクリサム属の半蔓性常緑亜低木。南アフリカ原産。葉や茎に白い毛が密生しており卵形の小さな葉は銀緑色に見え、英語ではSilver-bush everlasting flowerとも呼ばれる。ハーブとして消臭剤やスパイスなどのほか、南アフリカでは喘息、関節炎等の民間治療薬としても用いられていたらしい。同属の麦藁菊(ムギワラギク Helichrysum bracteatum)と比べて、花は小さく地味で目立たないが、7〜9月頃に茎の先端に白い舌状花と黄色い筒状花からなる頭状花序をつける。この種特有の和名は見つけられなかった。 花言葉は、ヘリクリサム全般として思い出、記憶など |
Lily 百合 Lilium X | |
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ユリ科ユリ属の多年草。百合(ユリ)は原種も多いが19世紀以降さまざまな交配種が作られ、非常に品種が多い。協同病理の庭に咲くユリは赤い花が上向きに咲き、花弁は反転し、黒い斑点は少ない。
花言葉は、ユリ全般として威厳、純潔、無垢、甘美など |
"Mokkoku tree" 木斛 Ternstroemia gymnanthera | |
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ツバキ科モッコク属の常緑高木で、和名は木斛(モッコク)。日本など東アジア原産で、中国では厚皮香、珠木樹、猪血柴などとも呼ばれる。比較的真っ直ぐに伸びる丈夫な木で、幹は床柱などの建材や櫛などの木工品に、タンニンを含む樹皮は染料に、葉は薬用に用いられてきた。 幹は直立、枝は密生、葉は長楕円形で厚く光沢のある深緑色だが、葉柄は赤紫色。7月頃に、1-2cmの柄を持ったクリーム色を帯びた5弁の白い花が垂れ下がって咲く。協同病理では正門の横で「いらっしゃいませ」と頭を下げてお辞儀をしているわけです。 花言葉は、人情家、温情、よい家庭など |